2012年12月1日土曜日

『Standing out from the crowd.』



photo credit: Mommyof4Ruggies via photopin cc

世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすること」

という「Googleの使命」が着々と進行しているようです。

情報格差の縮小


「総務省:平成23年 通信利用動向調査」より

これまでは人が知らない情報を持っていることで優位性を保てた時代でした。「持つものと持たざるもの」論が有効だったんですね。しかしこのGoogleが実現していく社会では、個人間の情報格差というものが限りなく縮小し、ある部分ではそういった価値観は急速に意味を失ってくることになります。インターネット普及率の上昇もその流れを加速させるでしょう。

いよいよ、戦国時代さながらの乱世の到来でしょうか。いいですねぇ、下克上。

プロ・アマ逆転現象
実際、僕が携わっているPIXTAという投稿型ストックフォトサービスでは、既にプロとアマチュアカメラマンが凌ぎを削っている興味深い場となっています。PIXTAは、従来の閉鎖的なコンテンツ供給の世界をウェブを活用して広くオープンにすることで、この業界にこれまでに存在していなかった多様なクリエイターの参加を促してきました。

その結果、プロと言われる人々よりも写真によって収益を上げているアマチュア(といってもハイアマチュア)の出現が現実となってきたのです。プロ・アマの垣根とは何だろうと考えさせられませんか?

競争形態の変化
また、ストックフォト市場に限らず、情報格差が縮小する社会では「どこどこの市場は儲かるかもよ」といった情報も瞬時に共有されてしまいます。そこが魅力的な市場であればあるほど新規のプレイヤーがごぞって参入してきて、先ほどまで静かな青い海だったものがあっというまにレッドオーシャンへと変わって行ってしまうのです。

例えば、下記のような個人が主要プレイヤーである市場では、既に変化が始まっていると考えています。

カメラマンストックフォト カメラ等の進化)
イラストレーター(ストックフォト ソフトウェアの進化)
作家電子書籍 セルフパブリッシング)
ミュージシャンDTM)
各種フリーランスクラウドソーシング
・などなど・・・
※( )内はその市場の変化に関与する潮流

ふむふむ。こうやって見てみると、ウェブの普及がその市場における戦い方を変えてしまう役目を担っていると改めて認識できますよね。

とすると、このような状況下で、個人のクリエイターが突出した存在になっていくには一体どのような戦略を描けば良いのでしょうか。

既に例示しましたが「投稿型(クラウド型)のストックフォト」という分野はこれからのカメラマンの収益構造に何らかの変化を与えるのは確実です。儲け方が変われば取りうる戦略も修正していかなくてはならないでしょう。しかし変化はチャンス!です。

このブログについて
このブログでは、上記にあげたような個人クリエイターが活躍するマーケットに注目して、個人が取り得る競争の方法についてあれこれと思う所を書いていこうと考えています。

僕自身もまだまだ勉強しなくてはならないことが多いですし、現時点(2012/12/01現在)ではひとまず試行錯誤しながら方向性を模索していきます。

どこかのクリエイターのみなさんの参考になるような、何かしらの法則の発見にでもつながったら最高だな、と祈りつつ。

合い言葉は『Standing out from the crowd.』 

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